
夏の暑さや冬の寒さが気になるマンションも、断熱リノベをすることで快適性をアップさせることが可能です。断熱性能を高めることは、1年中快適な住環境となることに加え、省エネ性能アップのメリットもあります。
マンションは、個人のものとなる「専有部分」とマンションの所有者全員で共有する「共用部分」にわかれており、原則として共用部分の工事を個人が行うことはできません。そこでよく行われているのが内側(専有部分)から行う天井・壁・床への断熱材設置や内窓の設置による断熱リノベです。
マンションの壁や床に断熱材を入れる時は、乾式工法と湿式工法のどちらかを選ぶ必要があります。
乾式断熱は、発泡スチロールのようなボード状の断熱材を張り付けていく方法で、低コストなうえ、素材や厚みで断熱性能を選べるという長所があります。ただし、コンクリート躯体と断熱材の間の隙間を埋める施工には割と手間がかかるため、角部屋や最上階など断熱面積が大きい場合はあまり向いていません。
湿式断熱は、専用機械を使って現場で発砲させた断熱材を壁や天井に吹き付けていく方法です。乾式断熱と比べて、複雑な形状も隙間なく施工できることが一番のメリットですが、専門業者でないと施工できないため、コストも高めになります。(中略)
それぞれ一長一短なので、条件に合わせて選びます。
出典:小谷和也「リノベで暮らしを変える 間取りのレシピ100」(2022、株式会社エクスナレッジ)
次回のコラムでは、マンションの窓などの開口部の断熱についてご紹介いたします!
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